知って得する栄養素

★ 離乳期の赤ちゃんとアレルギー ★

多くのお母さんが気にかけていることのひとつに、赤ちゃんの食物アレルギーがあります。自分にアレルギーがなくても、不安に思っているお母さんも少なくありません。正しい知識を持って、過剰に心配しすぎないことが大切です。

【食物アレルギーとは】

ある特定の食品を口にした時に体が過敏に反応すると、食物アレルギーの可能性があります。主な症状には、湿疹やじんま疹などの発疹、下痢や嘔吐、呼吸器の異常(のどの粘膜が腫れる、呼吸困難など)などがあります。
体内に抗原(アレルゲン)が侵入すると、体を守るために異物を排除しようと働きます。その際に免疫細胞がアレルゲンに対抗する抗体を作り、ヒスタミンなどが出て発疹や粘膜の腫れなどの過剰反応を起こします。消化機能が発達すると、体が異物と認識しない程度にまで分解されるため症状が起こりにくいのですが、赤ちゃんは消化機能が未発達なのでアレルギーを起こしやすいのです。

【アレルギーを起こしやすい食品】

アレルギーの原因となる主な抗原(アレルゲン)は、食物中のたんぱく質と考えられており、たんぱく質の豊富な卵、牛乳、大豆がアレルギーを起こしやすい食品と言われています。また、穀類や添加物に反応する赤ちゃんもいます。最も多いのは、卵によるアレルギーです。

【アレルギーが疑われる時】

下痢や嘔吐、湿疹などの症状があっても、必ずしもアレルギーとは限りません。消化機能が未発達な赤ちゃんはアレルギーでなくても下痢や嘔吐などの症状が起こりやすいうえ、肌もデリケートなので湿疹も起こりやすいのです。
気になる症状がある時は、いつ、何を、どのように調理したかをメモしておくと安心です。

また、アレルゲンには卵や肉など栄養価の高い食品が多いため、自己判断で除去すると栄養バランスが崩れ、赤ちゃんの成長に影響する可能性があります。そのため、アレルギーが疑われる時は必ず医師の診察を受けるようにしましょう。

【アレルギーを防ぐポイント】

赤ちゃんのアレルギーを防ぐには、以下のことに注意しましょう。

  • 離乳食のスタートは5ヶ月半から6ヶ月を目安にする
  • おかゆなどアレルギーの出にくい食品からスタートする
  • たんぱく質食品は、離乳の基本にならってすすめる
  • 食材は新鮮なものを使い、必ず火を通す
  • 初めて与える食材は少量ずつ試す
  • 市販食品はなるべく控え、手作りの離乳食を与える

アレルギーと診断されても、消化機能の発達とともに自然に治ることがあります。卵についても、最初は反応があっても1歳半ごろになると少しずつ食べられるようになったり、0歳代でアレルギーと診断されても小学校にあがるころには自然に治る場合が多いので、あせらずに赤ちゃんの成長を見守りましょう。




 
松本理華のプロフィール

管理栄養士。武庫川女子大学 生活環境学部 食物栄養学科卒業。
管理栄養士のダイエット Reform Dietetics(http://www.r-dietetics.com)主宰。
「きちんと食べて、きれいにやせる」をモットーに、ダイエットのメカニズムや、間違ったダイエットの危険など、ダイエットに関する様々な情報を紹介しているサイトを運営。
その他、週刊誌、月刊誌、webサイトにて原稿の執筆や監修を行う等、様々なメディアで幅広く活動中。

管理栄養士のダイエット
Reform Dietetics http://www.r-dietetics.com

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