知って得する栄養素

★ 離乳食の必要性について ★

健康で丈夫な子どもに育てるには、食事はとても大切です。とはいえ、母乳やミルクしか飲んでいなかった赤ちゃんが、いきなり大人と同じ食事を食べられるわけではありません。離乳食は成長の過程で、今後大人と同じ食事をするためには欠かせないステップなのです。

今回は離乳食について、そしてなぜ離乳食を与える必要があるのか、などをご紹介したいと思います。

【離乳食とは】

離乳食は、赤ちゃんが大人と同じ食事を食べられるようになるための練習とも言えます。月齢4ヶ月~5ヶ月頃から、赤ちゃんの成長に合わせて食材の固さや形状を変えていきます。

【離乳食はなぜ必要?】

成長に必要な栄養素をとるため

母乳やミルクはそのほとんどが水分です。全体の90%が水分で、残りはカゼインというたんぱく質や乳糖、脂肪、ビタミンなどです。生まれて間もない赤ちゃんは、母乳やミルクの栄養素だけで十分で、むしろ体全てが未発達な赤ちゃんにとっては、最高の栄養と言えます。しかし、月齢がすすむにつれて母乳やミルクだけでは栄養素が不足してしまいます。もし、栄養素が十分にとれなければ、成長が遅れる、抵抗力が弱く、病気にかかりやすくなるなどの問題が起きる可能性があります。

噛む力を育てるため

生まれたばかりの赤ちゃんはまだ歯が生えていません。そのため、食物をしっかりと咀嚼したり、舌や唇を上手に使ったり、飲み込む力が未発達なのです。「噛む」という行為は口全体を使うため、言葉を話す機能を発達させることにもつながります。また、噛むことで脳が刺激され、頭の働きが良くなります。他にも、味覚の発達、あごが発達すると歯並びがきれいになる、唾液の分泌が促され虫歯になりにくくなるなどのメリットがあります。

消化能力が未発達なため

生まれたばかりの赤ちゃんは、まず母乳やミルクを消化するための消化酵素が分泌されます。そして成長にともなって、徐々にデンプンやたんぱく質、脂質を分解する消化酵素が分泌されるようになります。そのため、いきなり大人と同じものを与えると消化不良を起こしたり、内臓に負担となってしまうのです。

免疫機能が不十分なため

赤ちゃんは免疫機能が不十分なため、ウイルスなどの病原体や細菌などに対する抵抗力が弱いのです。腸内細菌も未発達なので、ほんの少しの細菌でも食中毒を起こす恐れがあります。これらは成長とともに発達するので心配いりませんが、その発達に応じた食事を与えるのが離乳食なのです。

このように、離乳食にはきちんと意味があり、赤ちゃんが健康で丈夫に成長するために必要な食事であるとともに、最初の「食育」とも言えるのではないかと思います。




松本理華のプロフィール

管理栄養士。武庫川女子大学 生活環境学部 食物栄養学科卒業。
管理栄養士のダイエット Reform Dietetics(http://www.r-dietetics.com)主宰。
「きちんと食べて、きれいにやせる」をモットーに、ダイエットのメカニズムや、間違ったダイエットの危険など、ダイエットに関する様々な情報を紹介しているサイトを運営。
その他、週刊誌、月刊誌、webサイトにて原稿の執筆や監修を行う等、様々なメディアで幅広く活動中。

管理栄養士のダイエット
Reform Dietetics http://www.r-dietetics.com

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