知って得する栄養素

★ 授乳期に不足しやすい栄養素 ★

授乳期は、母乳に分泌される栄養素を考慮して十分に栄養素を摂取する必要があります。
エネルギー、たんぱく質については授乳期の付加量をプラスするとともに、ビタミンやミネラルもしっかりとるようにしましょう。中でも赤ちゃんの成長に関わる栄養素など、不足しやすい栄養素がありますので、これらは特に意識してとるようにしたいです。

【授乳期に不足しやすい栄養素】

<ビタミンK>
 ビタミンKは、けがや内出血を起こした時に、血液を凝固し、止血する成分を活性化する働きがあることから、「止血のビタミン」とも呼ばれています。また、骨を丈夫にする働きもあり、カルシウムを骨に運ぶとともに、カルシウムが骨から流出するのを防ぎます。
 ビタミンKは、腸内細菌によっても合成されるため、成人の場合不足することはまれですが、新生児は腸内細菌の働きがまだ発達していないため、ビタミンKが必要となります。不足してしまうと頭がい内出血や新生児メレナ(消化管出血)を起こすことがあります。特に母乳で育てているお母さんがビタミンK不足だと、赤ちゃんに欠乏症が出る場合があります。
 ビタミンKは納豆やあしたば、春菊、ほうれん草などの青菜に多く含まれています。油に溶けやすい性質を持つので、油と一緒に調理することで吸収が良くなります。比較的熱にも強いので、工夫して毎日の食事にとり入れましょう。体内に貯蔵できるため、妊娠後期あたりから意識してとるように心がけたいビタミンです。

<鉄>
 鉄を最も必要とするのは、胎児が急激に成長する妊娠後期ですが、胎児や胎盤は母体を犠牲にしても鉄をとり込みますので、出産後の授乳期も引き続き不足しやすい栄養素です。貧血を予防するため、レバーや牛肉、マグロ、カツオ、アサリなどの動物性食品と、菜の花や小松菜、ほうれん草などの青菜類、ひじき、大豆、豆製品などの植物性食品をあわせて、バランスよくとり入れましょう。

<水分>
 母乳の9割近くは水分であるため、授乳期は喉が渇きやすくなります。カロリーオーバーを避けるためにも甘い飲み物は控え、ミネラルウォーターや麦茶など、ノンカロリー・ノンカフェインの飲み物を選ぶようにしましょう。
 この時期は数時間おきの授乳を必要とするため、授乳期のお母さんは睡眠不足や疲労に悩まされることが多いです。ストレスや疲労で母乳の出が悪くなってしまうこともありますので、ストレスを溜めたり、体調を崩したりしないためにも、しっかりと栄養をとって体力をつけましょう。




松本理華のプロフィール

管理栄養士。武庫川女子大学 生活環境学部 食物栄養学科卒業。
管理栄養士のダイエット Reform Dietetics(http://www.r-dietetics.com)主宰。
「きちんと食べて、きれいにやせる」をモットーに、ダイエットのメカニズムや、間違ったダイエットの危険など、ダイエットに関する様々な情報を紹介しているサイトを運営。
その他、週刊誌、月刊誌、webサイトにて原稿の執筆や監修を行う等、様々なメディアで幅広く活動中。

管理栄養士のダイエット
Reform Dietetics http://www.r-dietetics.com

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