知って得する栄養素

★ 妊娠中に多くとりたい栄養素 ★

妊娠が分かったら、おなかの中の赤ちゃんの成長と安産のために、食事を意識しなくてはいけません。妊娠中は母子の健康を維持するために、必要な栄養素を「過不足なく」栄養素を摂取することが大切です。

【妊娠中の体重増加について】
妊娠中に体重増加を気にするあまり、今までと同じように食事を抜いたり、食事量を減らしすぎるのは良くありません。また、痩せすぎも赤ちゃんと安産のためには望ましくありません。

体重増加量の目安は、まず自分のBMI(体格指数)を計算します。
BMI=体重(kg)÷{身長(m)×身長(m)}

この計算式によって算出された値が、18.5未満(やせ)の場合10~12kg増、18.5以上25未満(標準)の場合7~10kg増、25以上(肥満)の場合5~7kg増を分娩までの体重増加の目安とします。尚、妊娠中の体重増加量のうち、半分は母体側の増加(血液、水分、脂肪など)、残りの半分は胎児と付属物(胎盤、羊水)です。

【妊娠中、特に多くとりたい栄養素】
・ エネルギー
妊娠中は、母体の基礎代謝量の増加や胎児の発育によって1日に必要なエネルギー量が増加します。非妊娠時、1日に必要なエネルギー量は、身体活動レベルが「普通」の場合、18~29歳で2050kcal、30~49歳で2000kcalに、妊娠期間に応じて次のエネルギー量を付加します。(初期)+50kcal、(中期)+250kcal、(後期)+500kcal

・ たんぱく質
血液や筋肉など、私たちの体をつくる元となるたんぱく質もしっかりとりましょう。非妊娠時では、成人女性の1日あたりの推奨量50gに10gを付加し、計60gが妊娠中の摂取目安量となります。

・ 葉酸
ビタミンB群の一種である葉酸は、妊娠中に最もしっかりとりたい栄養素のひとつです。その理由として、葉酸はたんぱく質や細胞新生に必要な核酸(DNAやRNA)を合成する重要な働きがあるため、細胞増殖の盛んな胎児が正常に発育するには特に重要なビタミンです。また、妊婦が十分に葉酸を摂取することで、神経管閉鎖障害という、胎児の先天異常のリスクを減らすことが出来ます。成人女性の1日当たりの摂取目安量240μgに200μgを付加し、合計440μgが妊娠中の摂取目安量となります。

・ 鉄
妊娠中は母子ともに血液をつくる必要があるため、鉄の必要量が増します。全身の血流量も増すので、しっかりと鉄をとらないと貧血が起こりやすくなります。
成人女性の1日当たりの目安量10.5mgに13.0mgを付加し、合計23.5mgが妊娠中の摂取目安量となります。

他にも、多くとりたいビタミンやミネラルがありますが、妊娠期間を通して、3食きちんと・バランス良く食べることを意識しましょう。

(注)栄養素の数値は、日本人の食事摂取基準(2005年版)参照


 
松本理華のプロフィール

管理栄養士。武庫川女子大学 生活環境学部 食物栄養学科卒業。
管理栄養士のダイエット Reform Dietetics(http://www.r-dietetics.com)主宰。
「きちんと食べて、きれいにやせる」をモットーに、ダイエットのメカニズムや、間違ったダイエットの危険など、ダイエットに関する様々な情報を紹介しているサイトを運営。
その他、週刊誌、月刊誌、webサイトにて原稿の執筆や監修を行う等、様々なメディアで幅広く活動中。

管理栄養士のダイエット
Reform Dietetics http://www.r-dietetics.com

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