知って得する栄養素

★ お酒とダイエットについて ★

12月は忘年会やクリスマスパーティーなど、イベントが盛りだくさんで、何かとお酒を飲む機会が多い季節です。
ビール腹などと形容されるように、「お酒=太る」というイメージが常につきまとうのですが、果たして、お酒は太る原因なのでしょうか?

■アルコールのカロリーは1gあたり約7kcal
三大栄養素(炭水化物、たんぱく質、脂質)の1gあたりのカロリーを比較すると、炭水化物とたんぱく質が約4kcal、脂質が約9kcalなので、アルコールの約7kcalは、カロリーとしては比較的高いと言えます。
しかし、お酒に含まれるのは、少しの炭水化物(お酒の種類によります)のみで、たんぱく質や脂質、ビタミン、ミネラルが含まれず、栄養的価値が低いということで、「エンプティ・カロリー」と呼ばれています。(エンプティ:空っぽの という意味。カロリーがないという意味ではありません。)
また、アルコールのカロリーは、主に熱として利用される性質もエンプティ・カロリーと呼ばれる所以です。

■お酒自体は太る原因ではない
アルコールがエンプティ・カロリーと呼ばれている理由を踏まえると、お酒自体は決して太る原因ではないということがお分かりいただけたと思います。
ただし、甘みの強いリキュールや、ジュースで割ったカクテルは、糖類やジュースのエネルギーがプラスされるため、少量でも高カロリーとなり、注意が必要です。

■太る原因はつまみにあった
お酒を飲むと太る原因は、ズバリ「つまみ(食事)」にあります。
お酒に合うつまみや食事というと、揚げ物や炒め物など、比較的カロリーの高いメニューが思い浮かびます。また、洋酒にはナッツやチョコレートなど、こちらも少量でカロリーの高いものと相性が良いです。
また、アルコールには食欲増進効果があることや、中枢神経に働きかけて気持ちを大らかにさせる働きがあることから、普段の食事よりも食べ過ぎてしまう場合が多いです。このため、お酒を飲む機会が多くなると太りやすくなってしまうのです。

■太らないためには?
それでは、太らないため、もしくはダイエット中の場合、具体的にはどうすれば良いのでしょうか?下記の事項を心がけ、お酒と上手に付き合いましょう。

・お酒はほどほどに
エンプティ・カロリーだからと言って、お酒をたくさん飲んではいけません。アルコールを摂取することで食欲が増すことや、気持ちが大らかになり、結果として食べすぎを招く原因となることは、先程述べた通りです。

・カロリーの高いメニューを控える
揚げ物をはじめとする、カロリーの高いメニューは、控えるか、食べても少量にしておきましょう。刺身やサラダ、焼き物、蒸し物など、シンプルな調理法のメニューを選ぶと比較的カロリーを抑えることが出来ます。
空腹でお酒を飲むと、アルコールの吸収速度が高まり、悪酔いや二日酔いの原因となりますので厳禁です。

・会話や雰囲気を楽しむ
適度にお酒や食事を楽しみながらも、会話や雰囲気を楽しむことを優先させましょう。
素敵な時間を過ごすことも、大人のたしなみのひとつです。


 
松本理華のプロフィール

管理栄養士。武庫川女子大学 生活環境学部 食物栄養学科卒業。
管理栄養士のダイエット Reform Dietetics(http://www.r-dietetics.com)主宰。
「きちんと食べて、きれいにやせる」をモットーに、ダイエットのメカニズムや、間違ったダイエットの危険など、ダイエットに関する様々な情報を紹介しているサイトを運営。
その他、週刊誌、月刊誌、webサイトにて原稿の執筆や監修を行う等、様々なメディアで幅広く活動中。

管理栄養士のダイエット
Reform Dietetics http://www.r-dietetics.com

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