知って得する栄養素

★ 秋の味覚でお腹スッキリ ★

記録的猛暑に見舞われた2007年の夏も終わりを告げ、秋の気配を感じる今日この頃。
実りの秋とも言われるように、秋は様々な食材が旬を迎えます。例えば、さつまいもや里芋、山芋などの芋類、きのこ類、ごぼうやれんこんなどの根菜類、果物ではりんごや柿などが旬の食材です。

これらの食材には、「秋が旬の食材」ということ以外に共通点があります。さて、それは何でしょうか?正解は、いずれの食材も「食物繊維が豊富に含まれる」ことです。食物繊維は、便秘の予防や改善に役立つ、私たちの強い味方です。

ところで、食物繊維には働きの異なる2つの種類が存在するのをご存知ですか?食物繊維は、水に溶けない不溶性と水に溶ける水溶性の2種類に分類されています。不溶性食物繊維は大腸で水分を吸収して便のかさを増し、便秘予防に働くほか、腸内に発生した有害物質の排出を促す作用もあります。一方、水溶性食物繊維はコレステロールや糖質が腸内から吸収されるのを妨げ、血清コレステロールや血糖の上昇を抑える働きがあります。そのため、高脂血症や糖尿病の予防効果が期待されています。健康のために欠かせない成分ではあるものの、食生活の欧米化によって食物繊維の供給源となる食品の摂取が減っているほか、不規則な食生活によって現代の日本人は食物繊維の摂取量が不足しています。日本人が1日にとりたい食物繊維の目標量は、成人男性で20g、成人女性で17~18gです。(日本人の食事摂取基準2005年版より)

また、平成17年国民健康・栄養調査においても、成人全体における野菜類の平均摂取量が300gに達しておらず、この結果からも野菜不足による食物繊維摂取量の不足を伺うことができます。
(健康日本21では、野菜1日350g以上を目標としています。)

食物繊維が豊富な秋の味覚を毎日の食事にとり入れて、体の中からキレイ・健康を目指しましょう。

◆参考:秋の味覚に含まれる食物繊維
可食部100gあたり(単位:g)
食品名 水溶性 不溶性 総量
さつまいも 0.5 1.8 2.3
里芋 0.8 1.5 2.3
長いも 0.2 0.8 1.0
しいたけ 0.5 3.0 3.5
えのきたけ 0.4 3.5 3.9
しめじ 0.3 3.4 3.7
ごぼう 2.3 3.4 5.7
れんこん 0.2 1.8 2.0
りんご 0.3 1.2 1.5
0.2 1.4 1.6

「五訂増補日本食品標準成分表」より抜粋

 
松本理華のプロフィール

管理栄養士。武庫川女子大学 生活環境学部 食物栄養学科卒業。
管理栄養士のダイエット Reform Dietetics(http://www.r-dietetics.com)主宰。
「きちんと食べて、きれいにやせる」をモットーに、ダイエットのメカニズムや、間違ったダイエットの危険など、ダイエットに関する様々な情報を紹介しているサイトを運営。
その他、週刊誌、月刊誌、webサイトにて原稿の執筆や監修を行う等、様々なメディアで幅広く活動中。

管理栄養士のダイエット
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